- 争点は?
- 今回問題になっているのはどんな施設・ものか?
- IAEAによる環境サンプリングの結果は?
- 問題が浮上した経緯は?
- 濃縮プラントの製造能力は、核兵器用に使われた場合どの程度のものになるか?
- アラクでの建設が計画されているの重水炉のプルトニウム製造能力は?
- 1991年に中国から輸入されたウランの行方は?
- 問題になっている輸入ウランの量は重要性を持つか?
- IAEAに対する施設の設計情報の申告の義務は?
- 輸入に関する報告義務は?
- 実効キログラムとは?
- イランは、報告義務に違反しているか?
- 追加議定書とは?
- イランの原子力計画の規模は?
- IAEAの保障措置の下に置かれているイランの核施設は?
出典:主としてIAEA事務局長報告『イラン・イスラム共和国におけるNPT保障措置協定の実施状態』(pdf、英文)*GOV/2003/40(2003年6月19日制限解除)と、「科学・国際安全保障研究所(ISIS)」のデイビッド・オルブライト及びコリー・ヒンダースタインによる「イラン、プレーヤーかならず者か」(ブレティン・オブ・ジ・アトミックサイエンティスツ誌2003年9/10月号)。また、関連文献を探すには、モントレー国際問題研究所のサイトが便利。IAEAが9月8日からの理事会用に作成した最新の報告書が、制限解除されてアップロードされれば、その内容を基にデータを更新する予定。(下の追加情報を参照)
追加情報 (2003.9.11)
- IAEA理事会決議 (2003.9.12)
- ブシェール原発建設の経緯
争点は?
1)イランがどれだけの核関連施設の実験開発を秘密裏に行ってきたか。それは、どれほどIAEAの保障措置に違反しているか。
2)これらの施設は、原子力開発のためのものか、核兵器用のものか。
3)さまざまな施設が完成した場合、どれほどの核兵器用核物質の製造能力となるか。
4)これまでの違反についてどのような対応を国際社会はすべきか。
IAEAが国連安保理に、違反を報告すれば、経済制裁などの措置が講じられる可能性がある。
5)イランが、これまでの経緯をすべて明らかにし、すべての施設をIAEAの保障措置の下において遵守すれば、問題はないのか。核兵器と原子力研究・開発の両方に使える施設をそろえておいて、3ヶ月前に宣言をしてNPTを脱退するという可能性が中東においてどのような意味を持つか。
・ウラン濃縮施設及び重水製造施設の建設中止をイランに迫るべきか。
・ブシェール原発の中止も迫るべきか。(使用済み燃料の再処理の可能性を考えて。)
NPT体制の下における原子力開発の「権利」という概念を揺るがすことになる。
6)イスラエルの核も含め中東の安全保障体制をどのような方向に進めればイランの核開発のインセンティブがなくなるか。
今回問題になっているのはどんな施設・ものか?
1)ウラン濃縮施設
建設中二つ(所在地:ナタンツ(ナタンズ) ─ カシャーン市から南東に40km)
・パイロット燃料濃縮プラント(PFEP) 完成間近
・燃料濃縮プラント(FEP) 建設中 大型の商業規模
パイロット・プラント以前に濃縮実験の行われた可能性のある未申告施設
・カライ電気工場? (所在地:テヘラン)
(ウランを使った遠心分離器の実験をしないでいきなりパイロットプラントの建設をするはずがないというのが大方の見方。ウランを使えばIAEAに報告しなければならない。イランは、当初1997年に始まった設計・研究・開発作業は、モデリング及びシミュレーションを使って行って実施と説明。2003年8月末、外国から輸入した機材を基に、実は、1985年から濃縮計画を進めていたことをイランが認めたと報じられた。)
2)重水製造プラント 建設中 (所在地:アラク)
(重水製造施設は、NPT包括的保障措置協定の対象ではなく、報告の義務はないが、重水は、プルトニウム生産炉で使われるので問題となっている。)
3)重水減速・冷却原子炉 (所在地:アラク)
・名称:イラン原子力研究炉(IR−40)
2004年建設開始の計画
重水炉は、プルトニウムの生産に適している
イランは、原子炉研究・開発、放射性アイソトープ製造、訓練用と説明。
4)1991年に中国から輸入しながら未申告だったウラン
UF6 6フッ化ウラン 1000kg 一部が濃縮実験に使われた疑い
UF4 4フッ化ウラン 400kg ほとんどが金属ウランに転換された。兵器用研究の疑い。
UO2 2酸化ウラン 400kg 一部を照射後、放射性ヨウ素を分離との説明。同時にプルトニウムも分離した疑い。
残りは、「テヘラン原子力研究センター(TNRC)」の「Jabr Ibn Hayan多目的研究所(JHL)」に保管。
5)原子力発電所
・ブシェール原子力発電所(BNPP) ロシア製。2005年完成予定
(石油・ガス資源の豊富なイランが原発建設をすること自体がおかしいとの見方が強い。2003年8月26日:ロシア原子力省が、使用済み燃料をロシアに変換することを定めた政府間協定が、9月に調印される見通しと明らかにしたと報じられた。9月末までに調印。調印次第、イランのブシェール原発に核燃料を出荷予定。出荷は2004年半ば予定との見方もある。)
→ブシェール原発建設の経緯
6)ウラン鉱山
・サガンド鉱山
2003年2月9日、ハタミ大統領は、イランはウラン鉱山を持っており、ウランの採掘を始めていると発表。大統領は、イラン中央部のヤズドから200kmの鉱山でウランが採掘されており、イスファハン(エスファハーン)とカシャーンにウラン処理工場が建てられているとも述べた。(1988年以来、10カ所で採掘とも報じられている。)参考(英文) イランが独自にウラン燃料を作れるようになれば、外国から規制されることなく原子力・核開発を進められることになる。ブシェール原発の使用済み燃料返還協定の意味も薄れる。
*イスファハンに建設中の「ウラン転換施設(UCF)」(6フッ化ウランの大量生産用)についても、ウランを使った実験を行わずにいきなり大型施設の建設に入ったとのイランの説明は、不自然とみられている。
○地図へ、参考の元地図
IAEAによる環境サンプリングの結果は?
7月18−19日、マスコミが、冬あるいは春にナタンツでとったサンプルに濃縮ウラン発見と報じた。
8月末、ナタンツの施設で3〜6月に採取された環境サンプルから濃縮ウランが検出されたことが、9月8日からのIAEA理事会に提出される報告書に書かれていると報じられた。
イランは、輸入した設備が汚染されていたことによるものと説明。
問題が浮上した経緯は?
2002年8月14日 イランの反体制組織(イラン抵抗全国会議)が、イランは少なくとも二つのサイト(アラク及びナタンツ)で核兵器開発計画を進めていると発表。
2003年2月21−22日 IAEA事務局長らがイラン訪問(10月の予定が延期)。
このときイラン側は、初めて、ナタンツの二つの濃縮プラントとアラクの重水プラントとについてIAEAに説明。1991年のウラン輸入についても認める。
2003年5月5日 イラン、アラクでの重水研究炉の建設計画について書簡で初めてIAEAに報告。
2003年6月6日 IAEA事務局長報告『イラン・イスラム共和国におけるNPT保障措置協定の実施状態』*GOV/2003/40(2003年6月19日制限解除)
2003年6月19日 IAEA理事会議長総括がパイロット濃縮プラントに核物質を導入しないよう呼びかける。
「濃縮工場がIAEAの保障装置の下に置かれていることに留意し、理事会は、イランに対して、関連した未解決の問題がある間は、信頼醸成措置として、パイロット濃縮プラントに核物質を導入しないことを奨励する。」
(イラン、6月25日にウランをパイロットプラントに導入と説明している。)
濃縮プラントの製造能力は、核兵器用に使われた場合どの程度のものになるか。
ISISの推定:
1)パイロットプラント(PFEP)
10ー12kg/年の兵器級ウラン製造能力
最悪のシナリオ:2005年末までに15−20kg=爆縮型ウラン原爆1個分
(参考: ウラン濃縮とは?、 高濃縮ウランとは? 、兵器級ウランとは、 ウラン製錬とは?、 広島に落とされた原爆の仕組みは?、
2003年末までに遠心分離器1000台を設置する計画。
2003年2月の段階で160台設置済み。ウランを使わず運転中。
イランは6月25日にウランを導入したと説明。
西側高官らによると、製造能力は2SWU(分離作業単位)/ユニット/年
同高官らは、もっと高い数値がマスコミで流れているのは間違いと説明。
2)商業規模プラント(FEP)
500kg/年の兵器級ウラン製造能力。
爆縮型ウラン原爆の必要量を1個15−20kgとして、25−30個分
2005年に遠心分離器設置開始
最終的に5万台の計画。
(総数から言っておそらく5−10年で完成とISISは推定。)
分離能力は増強されるかもしれないが、5万台全部は設置できないかもしれない。
少なくとも全体で10万SWU/年になるととISISは見る。
これは、原発の燃料用とすると、ブシェール原発1基1年分に相当。イランの原発計画全体の需要に応えられるようなものではない。
3)レーザーによるウラン濃縮計画?
イランは、レーザーの研究計画はあるが、濃縮関係の活動は行っていないと説明。
アラクでの建設が計画されているの重水炉のプルトニウム製造能力は?
8−10kg/年。核爆弾2個分
(ただし、再処理施設がなければ、プルトニウムの分離ができない。)
1991年に中国から輸入されたウランの行方は?
2003年4月15日 核物質の輸入に関する「在庫変動報告(ICR)」を提出。
2003年5月5日 ウランの大半が保管されているJHLの暫定的設計情報を提出。
1)UF6 6フッ化ウラン 1000kg イランはまったく使っていないと説明。
2003年2月 イラン、IAEAに大きなシリンダー1個と小さなシリンダー2個を呈示。
2003年3月 IAEAがJHLで検証。IAEAが小さなシリンダーの一個が申告より軽いと指摘。イラクは、少量のUF6(1.9kg)が二つの小型シリンダーのバルブの故障のため漏洩と説明。
2003年4月 イラン、漏洩が分かったのは、前年のことと説明。
問題の1.9kgを使った遠心分離装置の実験の可能性:
小規模遠心分離テストでは、10−15kgを使用するが、1−2kgでも可能とISISは言う。
2)UF4 4フッ化ウラン 400kg イランは、ほとんどはJHLで金属ウランに転換と説明。
軽水炉も重水炉も金属ウランを必要としない。
イランは、照射済み燃料などの遮蔽用と説明。
核兵器用の金属ウランの製造実験ではないかとの疑惑。
3)UO2 2酸化ウラン 400kg
イランの説明
・ほとんどはウランの精製・転換工程の実験(イスファハンで建設中のウラン転換施設の工程用)に使用。
・一部は、アイソトープ製造実験で使用(テヘラン研究炉(TRR)での照射も含む。)(ヨウ素131の分離実験。これ自体は、合法だが、同時にプルトニウムを抽出した疑い。)
・一部は、モリブデン・ヨウ素・キセノン放射性アイソトープ製造施設(MIX Facility)の化学工程の実験のためにペレットとして使用。
残りのUO2は、JHLで検証のために提出。
問題になっている輸入ウランの量は重要性を持つか?
IAEAの6月の報告書は言う。
「関係する核物質の量は大きくなく、また、この核物質は、核爆発物質の核分裂性物質構成要素として使用に適したものになるには、さらに処理が必要だが、問題の核物質・施設・活動に関して、保障措置協定のもとで義務づけられたタイムリーなかたちでの報告という点におけるイランの不履行の数は、懸念を持たせるものである。」
「核物質の総量、約1.8トンは、ウランの実効キログラムにして、0.13キログラム。しかし、これは、核研究・開発活動を実施する上での一国の能力という点では、とるに足らない量ではない。」
IAEAに対する施設の設計情報の申告の義務は?
イランはIAEAとの協定で、核施設の設計情報について、「新しい施設に核物質が導入されるできるだけ早い時期」に提供することを義務づけられている。
1992年まではスタンダードだった協定では、できるだけ早い時期とは、施設に核物質が導入される180日前までを意味していた。
92年以後IAEAが受け入れを呼びかけ、イランが2003年2月26日になってやっと受け入れた新しい協定では、イランは、建設する決定、建設を許可する決定、あるいは修正する決定がなされてからできるだけ早く暫定設計情報を提供することを義務づけられている。
輸入に関する報告義務は
保障措置協定34条cが、燃料製造または濃縮に適した構成と純度を持つ核物質、あるいは、核燃料サイクルのその後の段階で作られたすべての核物質についてIAEAに報告することを定めている。
1991年中国からウランを輸入。
2003年4月15日 核物質の輸入に関する在庫変動報告(ICR)を提出。
2003年5月5日 ウランの大半が保管されているJHLの暫定的設計情報を提出。
イランは、2月26日の書簡で、保障措置協定95条の解釈を誤ったと説明。
同条項は、実効キログラム1以上の場合、輸入に先だってIAEAへ報告することを追加的に義務づけている。イランが1991年に中国から輸入したウランの実効キログラムは、0.13kg。1kg以下ならまったく報告しなくてよいと勘違いしたとの説明。
実効キログラムとは?
核物質の保障措置を適用するに当たって、その枢要値を反映して使用される特別の単位。実効キログラムにより表示される量を得るには、次の数値を用いる。
(a) プルトニウムについては、そのキログラム単位の重量の数値。
(b) 濃縮度が0.01(1%)以上のウランについては、そのキログラム単位の重量の数値に濃縮度の2乗を乗じて得られる単位。
(c) 濃縮度が0.005(0.5%)を越え、0.01(1%)未満であるウランについては、そのキログラム単位の重量の数値に0.0001を乗じて得られる数値。
(d) 濃縮度が0.005(0.5%)以下の劣化ウラン及びトリウムについては、そのキログラム単位の重量の数値に0.00005を乗じて得られる数値。
イランは、報告義務に違反しているか?
1)濃縮施設の設計情報:次のような可能性が考えられる。
(1)イランは、92年以前の考え方に立って、パイロットプラントへの核物質の導入の180日前までに報告するつもりだった。
(92年以後各国で取り入れられた付属協定に考えに立てば、イランは義務に違反しているが、イランが形式的にこの協定を受け入れたのは、今年になってから。)
(2)イランは、反体制組織の告発や衛星写真などによってばれなければ、濃縮施設の存在を隠し通すつもりだった。
2)輸入ウランの未申告については、明らかな義務違反。
(1)輸入の時点での報告を怠った。
(2)その後の処理についての報告を怠った。
追加議定書とは?
当該国が申告していない施設についても、ルーティーン的にIAEAによる査察を認めるとともに、環境サンプリングなど最新の技術の活用をIAEAに認めるもの。IAEAは、2時間の事前通告で査察を実施できるようになる。しかも、特別の場合には、2時間以下の場合もあり得るとモデル追加議定書にはある。アリ・サレヒ在ウイーン国連代表部大使は、8月25日、IAEAのエルバラダイ事務局長に、追加議定書に調印する用意があることを表明したと報じられている。
(2003年12月18日、サレヒ大使とエルバラダイ事務局長は、追加議定書に署名した。)
2003年6月現在、追加議定書が発効している国は、日本を含め35カ国。[同議定書の日本政府協定文書─pdf,文部科学省サイトより]
─2004年2月には39カ国に[IAEAサイトのSafeguards and Verificationより]
IAEAの文書Non-Proliferation of Nuclear Weapons & Nuclear Security IAEA Safeguards
Agreement and Additional Protocols(pdf)に次のような説明がある。
保障措置システムの強化
保障措置は、誕生以来発展を遂げているが、最近まで、IAEAのシステムは、主として、当該国が申告した核物質・活動に焦点を置くものだった。しかし、イラクによる秘密の核兵器計画が(イラクとIAEAの間の包括的保障措置の存在していたにも関わらず)あったことが発見されたこと、そして、その後の朝鮮民主主義共和国での出来事は、検証体制を効果的なものにするには、申告されていない物質及び活動の可能性にも焦点を当てなければならないということを示した。・・・・
1997年5月、IAEA理事会は、保障措置協定モデル追加議定書を承認した(INFCIRC/540corr.(pdf))・・・モデル追加議定書の下では、各国は、核物質及び核燃料サイクル活動のすべての面についての情報を含む拡大申告をIAEAに提供しなければならない。各国はまた、IAEAに対し、以前より広範なアクセス権を与え、最新の技術を使えるようにしなければならない。
以前は、通常のアクセスは、一般に、申告された施設の中の特定の「戦略的ポイント」のみに限られていた。追加議定書は、核サイトのあらゆる場所、そして、核物質が存在するか存在する可能性のある他の場所へのアクセスを提供することをその国に義務づける。
イランの原子力計画の規模は?
向こう20年で6〜700万キロワット程度導入。
2002年9月IAEA総会でアガザデ副大統領兼原子力庁長官は次のように述べている。
「20年のうちに総容量600万キロワットの原子力発電所を建設する長期的計画に着手」すると発言。このような大きなプロジェクトは、「燃料サイクル、安全性、廃棄物管理などのさまざまな核技術分野における全面的な計画」を伴うもので「相当に進行している」とも述べた。
2003年6月のIAEA理事会の際にイランがヨーロッパ諸国に宛てた公開書簡には次のようにある。
イラン政府は、「控えめな700万キロワットの原子力計画を発進させようとしており、2020年までに稼働させること」を目指している。
IAEAの保障措置の下に置かれているイランの核施設は?
IAEAの保障措置下に置かれている核施設リスト ( 地図へ)
○は2002年9月現在
●は、2003年6月現在の新しく申告された施設
出典:主としてIAEA事務局長報告『イラン・イスラム共和国におけるNPT保障措置協定の実施状態』(pdf、英文)*GOV/2003/40
協力した国については、主としてモントレー国際問題研究所の"Iran's Nuclear Facilities: a Profile" の " Appendix: selected Iranian nuclear imports"July 1998(pdf)を参考にした。
テヘラン
○テヘラン研究炉(TRR) (米国提供1967年。ホットセルとともに。79年まで燃料の高濃縮ウランも。93年にアルゼンチンが燃料提供。)
○モリブデン・ヨウ素・キセノン放射性アイソトープ製造施設(MIX施設)
●Jabr Ibn Hayan多目的研究所(JHL) (輸入ウランを保管している)
ブシェール
○ブシェール原子力発電所(BNPP) 2005年完成予定
ドイツ:クラフトベルク・ユニオン社、1974年からに130万キロワットの原発を2基建設していたが、79年のイラン革命の際に建設中止。
ロシア:うち1基の建屋を使ってVVER(100万kw)を建設する8億ドルの契約に1995年に署名。もう1基については交渉中。
→ブシェール原発建設の経緯
イスファハン(エスファハーン)
○ミニアチュア中性子源原子炉(MNSR) 中国提供1994年
○軽水未臨界原子炉(LWSCR) 中国提供1992年
○重水ゼロ出力原子炉(HWSPR) 中国提供1995年
○燃料製造研究所(FFL)
○ウラン化学研究所(UCL)
○ウラン転換施設(UCF) 建設中 6フッ化ウランの大量生産用 2000年申告
○黒鉛未臨界原子炉(GSCR)廃炉 中国提供1992年
●燃料製造工場(FMP)2003年建設開始計画 2003年5月5日の書簡でIAEAに申告FMP 2006年コミッション、2007年運転開始
重水炉(IR−40)及びブシェール原子力発電所の燃料製造と説明。
ナタンツ(ナタンズ)
●パイロット燃料濃縮工場(PFEP) 完成間近 −パキスタンが関与との報道がある。
●燃料濃縮工場(FEP) 建設中(商業規模)
アラク
●イラン原子力研究炉(IR−40)重水炉 2004年建設開始の計画 2003年5月5日の書簡でIAEAに申告
◎重水製造工場(建設中)は、保障措置の対象となっていない。