- 北朝鮮の「ウラン濃縮計画」についての米国の公式発表の内容は?
- 北朝鮮はウラン濃縮計画の存在を認めているか?
- ウラン計画についてのリークされた情報は?
- 北朝鮮がウラン濃縮計画を持っていたとしたら、「合意枠組み」に違反するのか?
- 朝鮮半島非核化共同宣言はウラン濃縮施設についてなんといっているか?
- 北朝鮮が持つことになっているという「核兵器より強いもの」とは?
- 濃縮ウラン計画はどの程度進んでいるか?
- ウラン濃縮とは
- 高濃縮ウランとは
- 兵器級ウランとは
- ウラン製錬とは
- 広島に落とされた原爆の仕組みは
- 長崎に落とされた原爆の仕組みは
- ウランを使った核爆弾はみんな広島型か?
- 核爆弾を作るのに必要なウランの量は?
- 広島に投下された原爆を作るのに使ったウランの量は?
- 北朝鮮はどこからウランを得ているのか。
- ウラン鉱山はどこにあるのか。
- 米国はウラン濃縮施設の所在地を特定できているのか。
- ウラン濃縮施設の場所として疑惑がもたれているのは?
- 米国が今回指摘したと言われる3つの他に濃縮施設の疑いがあるとされているものは?
- 1998年に問題になった地下疑惑施設は?
- 精錬施設はどこにあるか。
- 黒鉛減速原子炉の燃料を作っているのは?
参考: 核関連施設地図
出典:
疑惑施設については最近の新聞報道の他は「モントレー国際研究所(MIIS)」の「不拡散研究センター(CNS)」の情報を基礎とした。
そのほか米国の「科学・国際安全保障研究所(ISIS)」発行の『北朝鮮の核パズルを解く(Solving
the North Korean Nuclear Puzzle)』(デイビッド・オルブライト及びケビン・オニール編著:2000年)、「米国科学者連合(FAS)」のスタッフを長年務めたジョン・パイクの主宰するNGOグローバル・セキュリティーのホームページ、『原子力辞典』(日刊工業新聞社)も参考にした。
北朝鮮の「ウラン濃縮計画」についての米国の公式発表の内容は?
様々なリークはあるが、北朝鮮が「ウラン濃縮計画を有しているとの情報を得た」という2002年10月16日の発表が公式なもの。以下はその抜粋。
プレス・ステートメント
リチャード・バウチャー
2002年10月16日
『北朝鮮核計画』
「今月はじめ、広範な問題について話し合いを始めるために米国高官が北朝鮮を訪れた。これらの話し合いの際に、ジェームズ・ケリー国務次官補とその代表団は、北朝鮮に対し、『合意枠組み』その他の合意に違反して、北朝鮮が核兵器用のウラン濃縮計画を有しているとの情報を最近得たと告げた。北朝鮮当局者らは、北朝鮮にこのような計画があることを認めた。北朝鮮は、米国のせいにしようと試み、『合意枠組み』は無効とみなすと言った。ケリー国務次官補は、北朝鮮は数年前からこの計画に着手していることを指摘した。」
「北朝鮮の秘密核兵器計画は、『合意枠組み』の下での約束だけでなく、核不拡散条約(NPT)、国際原子力機関(IAEA)との保障措置協定、そして、『朝鮮半島の非核化に関する南北共同宣言』などの下での約束の深刻な違反である。」
揺れていて明確ではない。たとえば次のような報道がある。
- 北朝鮮の国連代表部筋の10月17日のコメント。
国務省の声明を「大筋で事実だと認識している」。
(*朝日新聞電子版2002年10月18日) - 北朝鮮の外務省スポークスマン10月25日談話。
「米特使に、米国による核圧殺の脅威に対処し、自主権と生存権を守るため核兵器はもちろん、それ以上のものも持つことになっていると言明した。」
(*読売新聞2002年10月25日付)
「米国特使はなんの根拠資料もなしに、われわれが核兵器製造を目的に濃縮ウラニウム計画を推進し、朝米基本合意文を違反しているとの言いがかりをつけながら、それを中止しない限り朝米対話もなければ、とりわけ朝・日関係や北南関係も破局状態に陥るとした。」
(*朝鮮新報2002年10月28日) - 朝鮮外務省代弁人12月12日談話
「米国が喧伝するわれわれの「核開発計画の是認」とは、米国大統領特使が10月初めにわが国に来た際、恣意的に使った表現でありわれわれはこれについて論評する必要を感じていない。」
(*朝鮮時報2002年12月13−27日合併号(朝鮮通信より)) - 国際原子力機関(IAEA)担当の金光燮・北朝鮮全権大使(駐オーストリア、駐ハンガリー大使兼任)の十一日午前十時(日本時間同日午後六時)、ウィーンの同国大使館での記者会見。
米国が指摘したウラン濃縮開発計画については「そのような計画はない。」
(*世界日報(日本)2003年1月11日)
パキスタンが遠心分離装置を提供したとの米紙の報道がある。
さらに毎日新聞は、次のように報じている。
「同装置は98年6月、殺害されたパキスタン在住の北朝鮮外交官夫人の棺を運ぶ特別機に隠され、北朝鮮に搬送されていたことが28日、明らかになった。」
「毎日新聞が入手した情報によると、北朝鮮に提供されたのは遠心分離装置のサンプルと装置の設計図など。遺体と一緒に棺に詰められた。北朝鮮は遺体搬送を名目に平壌―イスラマバード間に特別機を飛ばしたという。」
(*毎日新聞電子版2002年11月29日)
北朝鮮がウラン濃縮計画を持っていたとしたら、「合意枠組み」に違反するのか?
少なくとも間接的には違反する。「合意枠組み」は、北朝鮮がウラン濃縮を禁止した南北共同宣言を履行することを定めている。
「米国と朝鮮民主主義人民共和国間の合意枠組み」(1994年10月21日)の第3項に次のようにある。
両国は、核のない朝鮮半島に基づいた平和と安全のために協同する。
- 米国による核兵器の脅威とその使用がないよう米国は北朝鮮に公式の保証を与える。
- 北朝鮮は、朝鮮半島非核化に関する南北共同宣言の履行に向けた取り組みを一貫して行う。
- 本合意枠組みは南北対話を促進する環境の醸成に寄与するものであり、北朝鮮は、南北対話に取り組む。
朝鮮半島非核化共同宣言はウラン濃縮施設についてなんといっているか?
明確に禁止している。
「朝鮮半島の非核化に関する共同宣言」(1991年12月31日)の第3項に次のようにある。
南と北は核再処理施設とウラン濃縮施設を保有しない。
北朝鮮が持つことになっているという「核兵器より強いもの」とは?
定かではないが、「人民の一心団結」かもしれない。
これに関連した報道としてたとえばつぎのものがある。
- 「米紙ニューヨークタイムズ(電子版)によると、北朝鮮の核開発問題で、北朝鮮は、米国に対して核計画続行を認めた際『もっと強力なものもある』と述べており、米国は他の大量破壊兵器のことだと解釈している。」
(*朝日新聞電子版2002年10月17日) - 北朝鮮は「以前から『核ミサイルより威力のある(強力な)武器は、将軍様(金成日委員長)を中心とするわれわれ人民の一心団結』と述べている。」
(*韓国中央日報2002年10月19日) - 「朝鮮通信(東京)が伝えた平壌放送によると、金鎰テツ(キム・イルチョル)人民武力相は『米国は何の根拠もなしにわれわれが「核計画」を進めているとしている』と非難し、『米国が核戦争の火を放てば、朝鮮の軍隊と人民は原爆より強い一心団結の力で米帝侵略者に断固かつ無慈悲な懲罰を加える』と述べた。」
(*朝日新聞電子版2002年12月25日) - 「また、濃縮ウラン開発計画を追求するケリー次官補に対し、北朝鮮側が『われわれは核兵器よりもっと強い武器を有している』と言明した件について、(ウイーンの西側情報筋)は『北朝鮮側が最近、「核兵器より強い武器とは、窮地にある民族の連帯感、結束を意味する」と説明してきた』ことを明らかにした。」
(*世界日報電子版2003年1月2日)
明確な情報はないが、ウラン濃縮計画が進行中としてもまだ初歩の段階というのが一般的な見解のようだ。たとえば:
- (韓国)「政府当局者は、北朝鮮の核開発の段階について『北朝鮮は、まだ核兵器の前段階で使用する高濃縮実験にまで至っていない。遠心分離器に必要な核心部品を第3国から取り入れたという証拠だけつかんでいると聞いている』と述べた。」
(*韓国東亜新聞電子版(2002年10月18日) - ウラン計画は、大きな施設を必要とするプルトニウム計画より隠しやすいが、「兵器級ウランの製造は、何年も先のことのようだ。」
*レナード・スペクター(CNS副所長。1997−2001年、元米国エネルギー省軍備管理・不拡散部門高官)(朝鮮日報2002年10月30日投稿) - 高濃縮ウランによる核兵器開発計画について、米政府が日本政府に伝えてきた内容の概要(複数の日本政府筋):
「〈1〉北朝鮮は、核兵器に使用する濃縮ウラン製造に必要な遠心分離器の部品を1997年ごろから数回にわたり、パキスタンから購入した〈2〉一部の部品がそろっていないため、ウラン濃縮施設は依然稼働していない」
(*読売新聞2002年10月23日付))
天然ウランの中の核分裂を起こしやすいウラン235の比率を高めること。
天然ウラン中のウラン235の比率は約0.7%。残りのほとんどは、ウラン238。
遠心分離法は、その一つの方法で、高度な技術を必要とする。
高速で回転する円筒に6フッ化ウランガスを入れて、遠心力で、ウラン238より軽いウラン235を中心付近に集める。これを何回も繰り返して、濃縮ウランを得る。
ウラン235の比率を20%以上に高めたもの。
ウランの235の比率を90%以上に高めたもの。
鉱石中のウラン含有度は低い(0.5−0.05%)。
粗製錬という過程でウラン含有率を70−80%に高める。このときできる黄色の粉末がイエローケーキ(ウラン精鉱)。
精製錬という過程で、純度をさらに上げた後、ウラン濃縮用の6フッ化ウランや天然ウラン核燃料用の金属ウランなどを作る。
これらの工程が間違って濃縮と呼ばれていることがあるので注意を要する。
二つのウランの塊を用意し、一つを固定しておいて、もう一つの塊の後ろに化学爆薬を仕掛ける。化学爆薬の爆発の衝撃で後者が前者の方に突進して合体して、超臨界に達する。
この瞬間にあわせて中性子を発生させ核爆発を起こす。
広島型は、ガンタイプとも呼ばれる。
広島の場合は、ウランで作った筒の穴の部分にぴったり合うウランの弾を一方の端から撃ち込んで合体させる構造。
解説図(リチャード・ローズ「原子爆弾の誕生」啓学出版より)
球状プルトニウムを包み込むように化学爆薬を仕掛け、化学爆薬の衝撃で、一気にプルトニウムを押しつぶし、超臨界にする。この瞬間にあわせて、球の真ん中に芯のように挿入されている小さな中性子発生装置で中性子を発生させ、核爆発を起こす。(現在水爆の起爆用に使われている「原爆(プライマリー)」では球状プルトニウムの中が中空になっていて、そこに二重水素・三重水素の混合ガスを入れる仕組みになっており、中性子発生装置は外部に取り付けられている。)
長崎型は爆縮型(内爆型)とも呼ばれる。
解説図(リチャード・ローズ「原子爆弾の誕生」啓学出版より)
とは限らない。長崎と同じ爆縮の仕組みを使ったウラン爆弾ができる。
1964年10月16日の中国最初の核実験もウランを使った爆縮型。
パキスタンも中国に倣ったと見られている。。
(プルトニウムをガンタイプに使うことはできない。プルトニウムは自然に核分裂を起こしやすい性質を持っていて、緩やかな速度で合体するガンタイプでは、完全に合体する前に小規模の爆発を起こしてしまうからだ。))
国際原子力機関(IAEA)の保障措置では、非核保有国が最初の1個目の核爆弾を作るのに必要な量を「有意量」として規定している。これは、工程でのロスなどを十分に見込んだもの。
ウランの有意量は、25kg。(プルトニウムは、8kg)
ウランの場合、対象としているのは濃縮度20%以上のウランで、25kgというのはその中のウラン235の量をはかった数字。
この場合想定しているのは、爆縮型。
この数字は大きすぎるとの批判がある。天然資源防護評議会(NRDC)のトム・コクランらは、「有意量」を現行の8分の1に下げて、ウランを3kg、プルトニウムを1kgにすべきだと主張している。「有意量」を厳しく設定すれば、保障措置体制をそれだけ厳しくすることが必要となり、IAEAの体制を大幅に強化しなければならない。商業用再処理・ウラン濃縮工場の運転も難しくなる。
広島の場合は、約64kg。異なる濃縮度のウランを使用したが、平均80%の濃縮。
これは総量であって、ウラン235だけをはかった数字ではない。
*Swords of Armageddon (Chuck Hansen)(CDロム)
濃縮度を上げれば、約50kgで広島型(ガンタイプ)が可能。
国内に鉱山がある。
ウラン埋蔵量は約2600万トンで、採掘可能量は約400万トン。
韓国聯合ニュース情報。
(*日経2002年10月17日)
代表的なのはつぎの二つ
- 順川(スンチョン)
平安南道順川市 - 平山(ピョンサン)
黄海北道平山郡
(*パズルp142)
特定できていないらしい。
- 2002年末現在、米国政府は、どこでウラン研究・開発が実施されているか確認できていない模様。米国は、北が高濃縮ウラン核兵器計画を持っていると判断したのは、購入活動に関する情報に基づくものであって、衛星写真に基づくものではないようだ。(パイク)
韓国側に次の3つを可能性のある場所として伝えたと報じられている。
(*韓国中央日報2002年10月19日。)
(*毎日新聞2002年10月19日http://www.mainichi.co.jp/eye/northk/0210/19-06.html)
核関連施設地図
- 国家科学院レーザー研究所
平壌市恩情区域
情報は乏しい。
(国家科学院は1952年設立(*中央日報2002年10月19日))
面積 約660平方メートル
レーザー・アイソトープ分離によるウラン濃縮と遠心分離機による分離の両方が行われている可能性が疑われている。
(レーザー・アイソトープ分離によるウラン濃縮は遠心分離よりさらに技術的に難しく、北朝鮮がこれを行っている可能性は低いと見るものが多い。)
- 嶺底里ヨンチョリ
両江道(リャンガンド)金亨稷(キムヒョンジク)郡嶺底里(ヨンチョリ)
中国国境から約20km。
巨大な地下施設の建築1990年代に始まる。
2002年10月までは、これはミサイル基地とされていた。
ミサイル基地と見られていたところと別の地点を米国側が見つけているのかどうかは不明。
- ハガプ(下甲)地下施設
http://www.globalsecurity.org/wmd/world/dprk/myohyang-imagery.htm
慈江道(チャガンド)煕川(ヒチョン)市カビョンドン
ハガプ(下甲)は古い名前。米国の諜報アナリストが使う呼称。
韓国原子力研究所(KAERI)は、地下原子炉、再処理施設、貯蔵施設、高性能爆薬の実験施設などもあるかもしれないと報告している。
米国が今回指摘したと言われる3つの他に濃縮施設の疑いがあるとされているものは?
- 博川(パクチョン)
平安北道博川郡
1962年に研究所設立。
この地域には、ウラン鉱山と製錬施設もある。
- 泰川(テチョン)
平安北道泰川郡天渓里(チョンゲリ)
情報源は韓国の金徳龍議員1998年10月、11月の発言。
(ただし、議員の情報源は米国の報道と言う話もあり、未確認情報がぐるぐる回っている間に「確認情報」となることがあるので注意を要する。)
同議員によると:
亀城市の東山里と気龍里の間に入り口がある。約3キロずつ離れて3つの施設が存在。
再処理施設もあるかもしれない。
米韓が付近の土壌と水のサンプルを分析した結果、自然の数十倍のレベルのウランが検出された。
この施設には3000ボルトの送電線がつながっている。
この施設は高性能爆薬の実験施設かもしれないとの報道もある。
- 天魔山(チョンマサン)
平安北道大館郡
以前に地下核施設と疑われた金倉里(クムチャンリ)から北西30km。
ここはウラン製錬施設として疑われていた地下施設。製錬施設の方を参照。
金倉里
平安北道大館郡金倉里
40万平方メートル
トンネル4
ダム2
パイプライン1
1989年 パイプラインとトンネルの工事開始 (米国国防省)
1998年11月 米国代表団ピョンヤンを訪れ、査察を要求。
北は3億ドルの支払いを要求。米国はこれを拒否。
1999年3月 査察に合意。
1999年5月 米国側が査察し、空っぽであることを確認。
米国、WFPを通じて、約3億ドル分の食料60万トンを提供。
2000年5月 米国側が2度目の査察をして再確認。
- 博川(パクチョン)ウラン製錬施設
平安北道博川郡
寧辺から南西約20km。
1982年から精鉱(イエローケーキ)の生産
年間ウラン換算210トン
5MWe黒鉛減速炉用を含む
1992年閉鎖との報道
- 平山(ピョンサン)ウラン製錬施設
黄海北道平山郡平和里
平壌の南約100km
年間生産能力:ウラン換算290トン
上の二つは1992年(平成4年)版原子力年鑑の「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の原子力関係施設一覧」(p299)等にも記載
「韓国の聯合ニュースは17日、北朝鮮が南部の平山(ピョンサン、黄海北道)と北西部の博川(パクチョン、平安北道)の2カ所に天然ウランの精錬施設を有していると報じた。」
(*日経2002年10月17日)
- 亀城(クソン)ウラン製錬施設
平安北道亀城市
1989年完成
1991年に300kg/dの処理能力との報道。
- 天魔山(チョンマサン)ウラン製錬施設 平安北道
ほとんどの情報が、1999年に北朝鮮から中国に脱出した北朝鮮の元人民武力省(国防省)作戦部副局長(少将)でミサイル基地司令官の経歴を持つという李チュンソン氏(66)が中国当局に伝えたとされるもの。(*産経新聞2000年6月9日)
それによると:
大館郡金倉里(クムチャンリ)から北西30km
天魔山(1116m)の内部
地下に、業務室、鉱石場(2)、乾燥室、溶融室(4)、包装室、製品倉庫など、10の部屋がある。
さらに核廃棄物処分場もある。
労働者の数は535人。
天魔山発電所と呼ばれるが、実際は、ウラン製錬施設。排ガスを金倉里から出している。
トンネル掘削 1983年〜1986年。
1989年末からイエローケーキの生産
- 寧辺核燃料生産加工工場
建設1986−87年
ソ連の援助で建設。
1985年にNPTに加盟するよう北朝鮮に圧力をかけたソ連が、その引き替えに援助した可能性。(北朝鮮はこのころソ連から軽水炉も輸入しようとしていた。現在KEDOが軽水炉を建設している琴湖(クムホ)地区は旧ソ連が立地調査をしていた所。)
94年に5MWe原子炉から取り出された燃料を作ったのはここ。
1992−93年に年間100トンのペースで生産とされる。
燃料棒一本が6.25kg。つまり、16,000本/年の生産ペース。
実際の能力は、200−300トンとされる。
合意枠組みで凍結。
- 寧辺実験用核燃料生産加工工場
1983年完成
1986年閉鎖
5MWeの最初の炉心を製造。
1993年に査察官が訪問。
年間15トンの燃料生産能力。
独自開発したが問題を抱えていた。
寧辺(ヨンビョン)のもっとも古い部分にあると言われている。