日本政府は、その保有するプルトニウムの量を『我が国のプルトニウム管理状況』という文書によって1994年より公表している。
これは、毎年、原子力委員会の会合の資料として原子力委員会のサイトに載せられている。
原子力委員会は、1991年原子力委員会核燃料専門部会報告書「我が国における核燃料リサイクルについて」において「必要な量以上のプルトニウムを持たないようにすることを原則とする」と発表し、1997年には、「余剰プルトニウムを持たないとの原則を堅持している」ことをIAEAに通知する形で国際的に宣言しているが、余剰プルトニウムは増え続けている。
下に示すのは、最近のデータのまとめと、2007年の報告書にある1994年からのヨーロッパ保管分のプルトニウム量の推移。
| 発表時期 | 2007年9月18日 | 2008年9月9日 | 2009年9月8日 | 2010年9月7日 | |
| 対象期間 | 2006年末 | 2007年末 | 2008年末 | 2009年末 | |
| 国内 | 全Pu 合計 | 6,753 | 8,721 | 9,696 | 10,063 |
|---|---|---|---|---|---|
| うち核分裂性Pu | 4,761 | 6,019 | 6,625 | 6,871 | |
| 海外 | 英国回収分核分裂性Pu | 11,363 | 11,332 | 11,380 | 11,531 |
| 仏国回収分核分裂性Pu | 13,996 | 13,886 | 13,832 | 12,599 | |
| 海外核分裂性Pu計 | 25,329 | 25,218 | 25,212 | 24,130 | |
| 海外全Pu推定 | 37,721 | 37,556 | 37,547 | 35,930 | |
| 内外合計 | 全Pu 合計 | 44,474 | 46,277 | 47,243 | 45,993 |
| * 日本政府は、2006年のデータから海外回収分のプルトニウムについて、 核分裂性プルトニウムの値しか示さなくなっているが、全量を示すべきである。 |
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| 97年末 | 98年末 | 99年末 | 00年末 | 01年末 | 02年末 | 03年末 | 04年末 | 05年末 |
| 18,900 | 24,200 | 27,300 | 31,900 | 32,200 | 33,000 | 34,900 | 37,100 | 37,900 |
| 発表時期 | 2011年9月20日 | ||
| 対象期間 | 2009年末 | 2010年末 | |
| 国内 | 全Pu | 10,063 | 9,936 |
| 核分裂性Pu | 6,871 | 6,730 | |
| 英国 | 全Pu | 16,879 | 17,055 |
| 核分裂性Pu | 11,531 | 11,643 | |
| 仏国 | 全Pu | 19,318 | 17,970 |
| 核分裂性Pu | 12,599 | 11,730 | |
| 海外合計 | 全Pu | 36,196 | 35,025 |
| 核分裂性Pu | 24,130 | 23,373 | |
| 保有合計 | 全Pu | 46,259 | 44,961 |
| 核分裂性Pu | 31,001 | 30,103 | |
| これまで日本政府は、海外保管のプルトニウムに間して 核分裂性のものだけを示していたが、2011年の発表では やっとすべての同位体の全量を示した。 |
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参考
- 2011年9月発表 『我が国のプルトニウム管理状況(pdf)
- 日本が保有する2010年末のプルトニウム量、45トン─核兵器5600発分以上 核情報 2011.9.28
- 2010年9月発表 『我が国のプルトニウム管理状況(pdf)
- 六ヶ所再処理工場の竣工時期の変更に伴う六ヶ所再処理工場で回収されるプルトニウムの利用計画の見直しについて 2010年9月17日 電気事業連合会
- 六ヶ所再処理工場回収プルトニウム利用計画(pdf, 2010年度)電気事業連合会
- 各電力会社プルトニウム所有量(pdf, 2010年6月末時点)電気事業連合会
- 2009年9月発表 『我が国のプルトニウム管理状況(pdf)
- 2009年 IAEAへの報告(英文pdf)
- 2008年9月発表 『我が国のプルトニウム管理状況(pdf)
- 2007年9月発表 『我が国のプルトニウム管理状況(pdf)
- 2006年9月発表 『我が国のプルトニウム管理状況(pdf)
- 1997年12月にIAEAに提出された保有プルトニウム・データと日本のプルトニウム利用計画についての説明(英文pdf)
- 1991年原子力委員会核燃料専門部会報告書「我が国における核燃料リサイクルについて」
[冒頭に1981年とあるのは1991年の誤り] - 2006年末プルトニウム保有量45トン──30トンと報告して混乱を起こす政府
- 紙の上の「利用計画」では六ヶ所の運転を正当化できない
- 六ヶ所再処理工場と核拡散
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