核情報

2007.7.12

参考文献・サイトについて


核兵器のデータについては、「核拡散防止条約(NPT)」で定められた五つの核保有国(米・ロ・英・中・仏)の間でも透明性に大きな差があるうえ、印パ、イスラエル、北朝鮮となるとさらに不確かさが高まる。当然のことながら、これらの国々の情報を追い求め続けている専門家たちの間でも、推定が異なってくる。また、新しい情報によって以前のデータが修正されたり、進行中の米ロの核削減計画のために数字が変わって行ったりするので複雑である。「核情報」では、長年に渡る研究で信用を得ている諸団体・個人のデータを紹介している。

「ニュークリア・ノートブック」

これらの情報源の中でも高い評価を得ているのが、米国の核問題専門誌、『ブリティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ』(BAS)誌に毎号掲載されている「ニュークリア・ノートブック」である。「ニュークリア・ノートブック」は、毎号順番に各国の核保有数などのデータなどを分析して載せている。

自然資源防護協議会(NRDC)

この連載の中心になっているのは、自然資源防護協議会(NRDC)の核兵器プロジェクトである。NRDCのサイトには、各種の詳細なデータを集めたコーナーがある。

「米国科学者連合(FAS)」

「ニュークリア・ノートブック」の執筆を現在担当しているのは、NRDCのロバート・ノリスと、しばらくNRDCに所属した後「米国科学者連合(FAS)」の「核情報プロジェクト」のディレクターを務めているハンズ・クリステンセンである。クリステンセンは、「ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)」の年鑑の核問題部分の主要執筆者の一人でもある。クリステンセンは「核情報プロジェクト」のサイトブログでBASやSIPRIに載せた情報の更新を行っている。

「軍備管理協会(ACA)」

米国のNGO「軍備管理協会(ACA)」は、その「ファクトシート」のコーナーで、米ソ(ロ)の「第一次戦略核兵器削減条約(START I)」(効力は2009年末まで)の下で交わされている戦略核のデータなどを載せている。(ただしSTART Iのデータは、特殊な条約上の数え方に沿ったものなので注意を要する)。ACAの発行する『アームズ・コントロール・トゥデー(ACT)』誌の記事類も重要な情報源である。なお、「核情報」では、ACAのダリル・キンボール事務局長の許可を得て、同事務局長によるACTの巻頭言「フォーカス」を翻訳・掲載している

カーネギー国際平和財団

カーネギー国際平和財団の核不拡散プロジェクトのサイトは、核拡散関連の情報をまとめている。

参考 

モントレー国際問題研究所

核拡散問題については、モントレー国際問題研究所の「不拡散問題センター」のサイトもある。

核脅威イニシアチブ(NTI)

モントレー国際問題研究所の「不拡散問題センター」も情報源となっている核脅威イニシアチブ(NTI)のサイトは各種の提案・報告書の他、大量破壊兵器拡散問題に関連した記事の要約を毎日載せていて便利である。

「科学・国際安全保障研究所(ISIS)」

イランや北朝鮮についてのデータに関しては、ISISが重要な情報源となる。

Globalsecurity.org

「米国科学者連合(FAS)」のスタッフを長年務めたジョン・パイクの主宰するGlobalsecurity.orgも衛星写真他、各種のデータを揃えたサイトとして有名である。

「核情報」で参考にした情報源は、上記以外の場合も含め、それぞれの表、グラフ、記事の中で示してある。

憂慮する科学者同盟(UCS)

核兵器全般の他、ミサイル防衛について詳しい情報があるのがUCSの世界的安全保障部門である。このサイトには、地中貫通型ミサイルが放射能をばらまくだけで地下施設の破壊に役に立たないことを示したアニメーションや、大気圏外での弾頭破壊を狙うミサイル防衛技術が囮などに弱いことを示すアニメーションもある。団体の英語名の意味は、「問題関心を持つ科学者同盟」に近い。

防衛情報センター(CDI)

偶発的核戦争の危険や、ミサイル防衛のテスト計画の不備などについての情報に関しては、「防衛情報センター(CDI)」のサイトが不可欠である。1994年10月から2001年1月まで、米国国防省で運用実験・評価ディレクターとして務めたフィリップ・コイルがシニア・アドヴァイザーとなっている。

米国政府機関


核情報ホーム | 連絡先 | ©2007 Kakujoho